国産パクチーファランを目指して、はや4年。
最初の2年は本気でつくっていなかったこともあって、発芽させる方法さえわからず、失敗ばかりしていた。失敗というか、発芽さえしなかった。
3年目の去年、ようやくパクチーファランの発芽させるコツを掴めた。そして、4年目の今年はいよいよ発芽が安定するようになり、本気を出せば大量生産できる気になってきた。
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ちなみに、パクチーファランとは、日本でパクチーとして流通しているコリアンダーとは属が違う植物。香りはコリアンダーとよく似ているが、何倍も強い。
タイでは、ファランを魚のほぐし身や野菜と一緒にレタスで巻き、エビと唐辛子のペーストで食べたが、大変美味しかった。ウナギのスープにも臭み消しとして入っていた。
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そんなパクチーファランを、意地になって栽培しているが、越冬させることができなければ、葉物らしからぬ値段で売らないと、どう考えても採算がとれない。
4月頃にパクチーファランをまいてちゃんと発芽させることができれば、7月には上の写真のような大株にはなるが、ここからは花と小株を出すばかりで、葉っぱがあまり大きくならない。生殖成長に切り替わるのだろう。花を放置すると、葉っぱの数がどんどん減っていくので、一応、切ることにしている。
問題は、冬季に氷点下8度にもなるうちのほうでは、無防備の状態で露地に放り出すと、寒さで枯れてしまうこと。巨大なハウスでもあればできるだろうが、なんせ回転が遅いので、商売にならないと思う。 パクチーファランは多年草なので、小株を株分けしながら殖やしていけば、それなりに買いやすい値段で、国産化もできなくはない、と思うけど…、いまいち踏み切れないでいる。苗を売るだけでもいいけど、バジルなどのように何度も収穫できるわけではないからね。
今年はせめて、耐寒性の限界を知りたい。不織布をべたがけして越冬できるようなら、まだ工夫する余地はある。4年間もパクチーファランに費やしているので、この際、需要はどうでもいいのです。完全に、意地。
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