わくわく直売所ライフ#5 <ススキ畑をいつか>

途方もないススキの黄金。

ススキがないところにはカヤツリグサとイノシシの足跡がある。つまり沼地。イノシシが水の通り道をつくり、そこに何年も水が流れ続けているので、アゼは崩壊し、土が流れた田んぼには大穴があいている。久しぶりに見たけど、つら。田んぼは山に戻ろうとしてる。ササやフジ、ノイバラも生えてる。 ここを元通りの田んぼや畑にして、ふつうに何かをつくるにはおそらく何年もかかると思う。どこから始めたらいいのかわからないけど、それを見極めるためにまずは草刈り。それから水が入るところを見つけて、アゼをなおして、穴を土で埋めて、それからようやく耕して、イノシシ策をしてウネを立てて…と考えると、オエッてなるけど、救いなのはまだ木が生えていないことで、これなら、めちゃ頑張れば人の手でできる。 半年くらい前、地元の材木を使って家具を作る若い職人のドキュメンタリーをテレビでやっていて、その人が山がどんどん明るくなっていくのを見て言った「風景は変えられるんです」と言葉がグッときた。それよりもだいぶ小規模だけど、この風情ある枯れススキの風景を、生き生きとした緑で埋め尽くしたい。

わくわくアジア野菜ライフ

「おおさかのてっぺん」こと大阪府能勢町の山奥で、悪戦苦闘しながらアジア野菜を栽培中。

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